あれはまだ、2022年のはじまりの頃でした。『PAPER LOGOS』の発行が3年ぶりということもあり、コンセプトをリニューアルして〝旅、人、アウトドア〟に決めた頃でした。ふと、「サンライズ/サンセット」という特集タイトルが浮かんで、相談した時のことです。
「だったら、高知でしょう!」
特集タイトルに反応してくれたのは、関西のアクセントでちょっと大きめな天の声でした。月刊LOGOSプロデューサーの寺Pではありません。彼女の上司である天の声でした。
天の声いわく、キャンプ場を完備したLOGOSの新しいテーマパークがオープンすると。海沿い区画サイトから見るサンライズ/サンセットはきっと美しいはずですと。なるほどなるほど。それはぜひともで行ってみたい。
しかも、高知県には3年前の取材で知り合った〝仁淀川の大家族〟安岡ファミリーという友達がいました。相談してみると「是非!」と、この世でもっともうれしい漢字2文字のお返事が届いたのでした。
ところがです。
舌を出したお茶目な写真でおなじみのアルベルト・アインシュタイン先生によると「神はサイコロを振らない」そうです。どうやら、絶対的な存在や真理は、偶然や運といった不確かなものに頼らないという主旨のようですが、神はサイコロを振らないが雨は降らせるご様子。編集部が前のり(※前日から準備すること)した5月20日の金曜の夜、けっこうな雨音がテントを叩き続けました。天気予報もダメだこりゃな、ぐずつき加減。
ところがのところがです。
安岡家が来てくれた土曜日に雨はやみ、日曜日はあっさりと晴れるではありませんか。真由(10歳)、慶真(8歳)、真比呂(6歳)のキッズ3人はキャンプ場でも公園でもずっとはしゃいでくれたのでした。
ちなみに、彼らの3年前の本誌編集長への印象は「仁淀川の水切りで張り切りすぎて、大人のくせにズボンが破れた人」らしいです。水切りとは平らな石を川面に投げて何回はねるかを遊んだり競ったりすること(※世界大会もあり!)。「そこ!?」と小声でツッコみましたが、いやはや、人の記憶というのも興味深いもの。せっかくなので、仁淀川の記憶=思い出も、いくつか振り返ってみます。
最後に天の声の顛末についても書いておかねばなりません。そうです。「だったら、高知でしょう!」のLOGOS PARKのサンライズの様子についてです。結論、最高でした。せっかく来てくれた安岡家のためにも、晴れてくれて、サンライズしてくれて本当によかったです。