DAY1 15:00〜
「なんじゃこの鳥居は⁉︎」
静岡駅のすぐ近くに、無視することなど到底できない浅間神社の大きな鳥居を発見し、すぐに車を停めて行ってみることにしました。
歩いて向かっている途中、我々は静岡のマンホールを見て、「大きなミス」をしたことに気がついてしまいました。
富士山を撮り忘れた!!!
やっちまったー!
100%見える道を通るから、晴天なら絶対に撮りたい!
そうキヨコさんと話を朝一番にしていたのに。
「今日は見えなかった日なのかもしれない」
(そんなはずはない。今日は常に快晴の一日でした)
「今日は富士山はなかったのかもしれない」
(そんなはずはない。そんなことは絶対にない)
「話に夢中で見逃したのかもしれない」
(そうです。間違いなくそうだと思います)
そんな自問自答の反省会をし、自分へ「ドンマイ」と告げたあと、鳥居の目の前にあった、ひと味もふた味もあるお店に吸い込まれるように入っていきました。
すると、僕を店員だと思ったお母さんに話しかけられ、そのまま長話しに。
市川さん、御年85歳。
とても85歳と思えないほど口調はハッキリとしていらっしゃり、元気ハツラツで、このあたりのことを詳しく教えてくれました。
「元気の秘訣はなんですか?」
そんな質問に対し
「“考える”ってことね」
そう言って、僕に向けてご趣味の俳句を一句、詠んでくださいました。
“秋空に 未来の光 瞬くを見る”
「未来はあなたのことね。言葉を知っているというのは宝物です。もっと勉強して素晴らしい未来、そして人生を全うしてください」
人生の大先輩に突如出会い、激励をいただくという、かけがえのない経験でした。
LOGOSのチェアに座って記念撮影をさせていただき、恒例(?)のサイコロ振りをお願いすると、
「オフコース!」
と快く引き受けてくださいました。
出してくださった目は「3」。
まるでパワースポットのようなお母さんに出会うことができ、ご満悦な我々は、興奮冷めやまぬうちに静岡おでんを頬張り、次の目的地「岐阜羽島」を目指しました。
到着は21時。
さすがにどこも閉まっているなか、一件の蕎麦屋へと入り、濃すぎる1日目を振り返ります。
「今日の調子が良すぎて怖すぎる! 明日はサイコロ神からの罰が降るのではなかろうか⁉︎ 」
そんな訳のわからない考えをしながらも、明日への期待を静かに膨らませるのでした。不謹慎かもしれないけれど、この店にもあった「黙食」という二文字を見て熱海を思い出し、笑ってしまった【いぬチーム】なのでありました。
(2日目につづく)
DAY1 15:00〜
みんなへのお土産として買ったはずのみかんジュースを見事に電車内で飲み干し、無事に丸亀駅に到着したゾノ先輩ときゃなこであった!
が、さっそく出会った人と「おそロゴス」をしたいのに、なかなか人が通らない。早く撮影を済ませ、さっさと高松に行きたいな〜、なんて、丸亀に対して薄情な考えをしていたふたりは、人がいることを期待してイルミネーション開催中というチラシを見た「丸亀城」を目指しました。
みなさまにお伝えしたいのは、実際は写真以上に綺麗だったということです。特に上記3枚目の写真は参考にしてはいけません!!! ただ、きゃなこはすごく楽しんでいるぞという情報を受け取っていただけますと幸いです。(本当に楽しんでいました!)
結局「おそロゴス」撮影は丸亀城でも達成できず。「腹が減ってはEnjoyできぬ」ということで、丸亀名物の骨付鶏を食べに行きました。
お店の人にわざわざ許可をもらって、お冷をLOGOSのタンブラーに入れてもらい「おそロゴス」する気の利き様。
しかし、肝心の骨付鶏はお店の人に「切ってお出ししますか?」と聞かれ、元気よく「お願いします!」と答えた結果、まったく魅力が伝わらない見た目になってしまうという始末(笑)。(ふたりとも、グッジョブ!グッジョブ!)
空腹に応急手当てできたので、気合を入れ直してサイコロを投じます。「2」がでれば、目当ての「高松」に。さぁ、どうだ⁉︎
……「1」
がっかり。
ゾノ先輩、本日2回連続の「1」。
彼女は「1」の女王なのかもしれません。
するとここで、あってはならないことが……
ゾノ先輩、再びサイコロを振り
……「6」!
「6でいく?」
なんのためらいもなく、あっさりと「6」だったことにしやがりました! これは紛れもないイカサマです。白か黒かで言えば、100%ブラックです。アウトー!
「6」マス進むと徳島を越えて「鴨島」が目的地になるのですが、夜も遅かったということで、高松に移動し、泊まることとなりました。
さぁ、彼女たちの初日が終わりました。ふたりにはイカサマをした反省をしてもらいたいところですが、反省するどころか、むしろイカサマという禁じ手を覚えてしまい、ブラックに染まっていくのでした。
(2日目につづく)
DAY1 15:00〜
博多駅周辺でも駅弁の食材を無事に仕入れた関さんは、いちど訪れてみたかった能古島を目指しました。
博多駅の北西にある姪浜渡船場でフェリーを待っていると、夕方だというのに能古島から本土に到着したフェリーからぞろぞろと小学生たちが降りてきます。
「あれ?普通は逆じゃないか?」
どうやら能古島の豊かな環境で育てたいと、わざわざ本土から能古島の小学校へ通わせる親御さんが多いそうなのです。それほどに魅力的な島だと知り、より一層わくわくしながらフェリーへと乗り込んだ関暁なのでありました。
フェリーに揺られること15分。
能古島渡船場から無料送迎バスに乗り、16時頃、無事に「能古島キャンプ村」に辿り着きます。
キャンプ場の運営を任されている方もとても素敵な方で、関さんのテンションも上がっていきます。
穏やかな島の雰囲気でありながら、向こう岸には都会的な博多が一望できるという魅力的なキャンプ場でした。
今日の駅弁も豪華!
博多の「鯖めんたい」
熊本の「馬刺したたき」
川内の「きびなご」
ひとつひとつの食材に、今日1日の思い出が詰まっています。関暁は今日を振り返り、「もうすこし人に会いたかった」という気持ちと駅弁を一緒に噛み締め、味わいました。
そんな願いが届いたのか、男5人集とキャンプ場で遭遇。彼らは同じ大学の仲間で、今日が「はじめてのキャンプ」なんだとか。初々しさと男らしさが入り混じる「青春」を感じますね。これがいわゆるエモいってやつなのか⁉︎
「今回の旅、ここまでは順調だった」
後日そう語る関暁。「楽勝じゃん」の余裕は次第になくなり、サイコロ旅の神様の洗礼を受けることになるとは、この時の関暁はまだ知るはずもありませんでした。
(2日目につづく)