01まずはカニを頬張るカニ〜!
日本海で育った富山県産の魚介類たちを「これぞ日本一だ!」と称賛する声をよく耳にします。ならば、この旅の目的「ホタルイカの身投げを見る!」のその前に、腹が減っては戦はできぬということで、まずはおもいっきり富山県の魚介を楽しもう! その一択しかないのであります! 真っ先に向かったのは新湊漁港にある「かに小屋 FUN CRAB!」。富山駅から車を走らせること30分。すると大きなカニが見えてきます!
でかい! わかりやすい!! ありがとう!!!
こんなにわかりやすい看板を設置してくれるなんて、富山県の人々が親切なお人柄だということでしょう。(そういうことにしましょう!)
この施設は「きっときと市場」といって、富山県の方言で「生き生きとした市場」という意味で、お土産屋さんや飲食店、漁港、そしてカニ小屋があります。
新湊のお土産はおすすめのものばかりです! 「とろろ昆布」は有名ですし、「大門素麺」や「かまぼこ」、甘口の「なかろく醤油」はお寿司や海鮮との相性ばっちりだし、「たらのこ」は富山の郷土料理のようなもので素朴で懐かしい味がします。どれをとってもとにかくデリ〜シャス! おまけに「白エビソフト」なんてものも売っていて、これは、まぁ…勇気のある方は、ぜひ!(笑)
カニを食べるにあたって、まずはカニの「せり」を見学するところからスタートします。漁港に行くと20匹ずつに集められたカニが30ブロックほど並べられていました。つまりはその数600匹! その光景は圧巻です! そんな見事な光景もさることながら、「せり」はさらに驚かされました。
時間とともに業者の人たちが集まりはじめ、おもむろにセリが始まります。その言葉のやりとりは、宇宙語そのもの。何を言っているのか、ひっっっとつもわからない! 代表の「せり人」がひたすら宇宙語を語り、周りがそれに合わせて指で合図を送っていきます。すると買い手が決まったのか、順々にカニはカゴに移されて車に運ばれていきます。そのスピードの速さったらありません。「せっかちすぎるよ!」とツッコむ間もあたえてくれず、600匹のカニたちの姿は、開始から5分後には漁港から消えてなくなっていました。
さぁ、これからがメインイベント! まさに今、目の前でせり落とされたカニを、これから茹でて頬張るという夢のような体験が待っています! ちなみに、カニ1杯のコースから、なんと食べ放題のコースまで選ぶことができます!
キタ〜〜〜! カニ〜〜〜! 待ちに待ったカニじゃ〜〜〜!
この立派なカニをひとり占めできるなんて、贅沢の極みじゃありませんか! 急に横入りしてきた茹でたての香りを鼻が察知してしまうと、もう手遅れです。脳内は「カニ」で埋め尽くされ、「食べたい」という欲望に満たされます。こりゃ、カニテロだ!
ちなみに、ここで食べることのできるカニは日本海の深海1000mの海洋深層水で育った紅ズワイガニのこと。一般的なカニは茹でると赤くなりますが、紅ズワイガニは生のままでも赤いのが特徴です。
では、「たぶん役立つであろう。カニの食べ方講座」を開催します!!!
アッツアツのカニの「ふんどし(おしりの部分)」を外してから中心で真っ二つに割ります。すると甲羅にたまった茹で汁が現れます。この茹で汁、ただの茹で汁ではなく、カニ味噌が溶けた旨味スープなのです。すこし塩気が強めなのですが、この汁がとにかくうまい! 口の中が海になる! いや、そう言うとマズそうだ! しかし、そうなのだ…! 一度飲んだら止まらなくなるのだ!
そして、いよいよ身を食べるべく、10本の足たちへと向かいます!
ぷりっぷり。うまっうま。
ほかのお客さんたちもいますが、そんなことを忘れてしまうほど、食べ始めると全員が黙ります。お店の中が急にシーンとし、ただ夢中で頬張る音が小屋に響き渡ります。そんな音を気にすることもなく、ただただ全員でカニを頬張るのです。
最高でした! こんな体験を旅のスタートにできるなんて!
でも、忘れないでください。今回の旅の目的は「ホタルイカ」です。「カニ」ではないのです。 ホタルイカが光っているところを見たいのです! しかし、こんなおいしい海鮮を食べたら、次に欲しくなるのは「酒」ですね。
ということで、次頁では酒蔵へと向かいます!
待ってろよ、ホタルイカーーー!
〒934-0025
富山県射水市八幡町1-1100
電話
0766-84-8051
営業時間
カニの時期(9月~5月)
(A)11:45集合/13:20頃解散
(B)12:30集合/15:00頃解散
定休日
水曜日、日曜日
公式HP