DAY3 15:00〜
BBQと旅のおわり
「お疲れさまで〜す!」
3チームそれぞれが高知県須崎市の「LOGOS PARK」へと無事に到着し、全員がお互いに「お疲れ様!」と交わしながら、BBQの準備をしました。
みんな3日分の濃厚すぎる思い出を言いたくてしょうがない(笑)。けれど、みんなで焼きながら、食べながら話したいという思いが、まるで暗黙の了解のようにあって、言いかけては止め、言いかけては止め、すごくくすぐったい、うずうずしてしまう準備時間なのでした!
疲れたか、疲れてないかでいえば、全員がしっかりと疲れていたと思います。
慣れないサイコロ旅で、ムダに興奮し、ムダに心配し、ムダに考えたりもしました。移動距離もムダに長かったですし(笑)。
それでも、全員に感想を聞くと
「めっちゃおもしろかった!」
「最高の旅だった!」
「年に1回はやりたい!」
と口をそろえて言ってくれました。
それほど非日常な、特別な旅であり、経験だったのだと、BBQがスタートする前から、ひしひしと感じることができました。
みんなのお土産を収集すると、そりゃ、もう、とんでもない量でして(笑)。しかも、それぞれに買った経緯の「土産話し」までもれなくついてくるので、半日のBBQにはもったいないほど!
個人的感想ですが、No.1お土産は、【さるチーム】の関さんが買ってきた熊本の「馬刺し」でした。これは本当においしかったなぁ。
それぞれの旅があり、それぞれのEnjoy Outing!がそこにはありました。
一期一会を大切にし、人に出会うたび、最高にEnjoyした【いぬチーム】
流石の強運っぷりと、イカサマを繰り返し、最高にEnjoyした【きじチーム】
ひとりの時間に没頭し、写真の時間に没頭し、最高にEnjoyした【さるチーム】
僕たちは火を囲みながら3日間のことをお互いに話し合い、そして、笑い合い。まるで、このBBQのためにこのサイコロ旅があったのではないかと思えるほど、なんだかお祭りのような楽しい時間を過ごしたのでした。
この「炭太郎伝説!」の様子を通じて、みなさんにお伝えできたらと思っていた言葉があります。
「山と山とは出会わぬもの。人と人とは出会うもの」
これは三遊亭円朝の『牡丹灯籠』という作品内にある台詞のひとつです。
山は動かぬものであるから出会うことはない。けれど、人は動ける。動けば出会う。そして、出会うことによって「物語」が動きはじめる。そんな意味が込められていると思います。
しばらく外に出たり、人に会ったりすることが出来ていなかったせいで、自分のなかにある“感覚”が鈍っていたんだと思います。
外に飛び出し、本能のままに進む感覚。
人と出会って、また次に向かい出す感覚。
奇跡が起こり、予期せぬ方へ導かれる感覚。
まるで久しぶりの運動したときのように、こういう“感覚”がすこしずつ戻ってきて、自分のものになって、楽しくなってきて、そして「生きてる」って実感が湧いてきました。
すべてがこの「旅」のおかげです。
今回の号を持ちまして、私、竹内順平は編集長を卒業となります。2020年9月に更新された月刊LOGOS116号の「おうちで夏祭り」から約2年間、月刊LOGOSの編集長を務めさせていただきました。
僕自身、月刊LOGOSからたくさんのものを教えてもらいました。
季節も、場所も、食も、乗り物も、ぜーんぶが、Enjoy Outing!
そんな当たり前のことに気づかせてもらい。どの企画も、すこしでもあなたの「Enjoy Outing!」のお手伝いができたらいいなと思ってつくってきました。
来月号からは、月刊LOGOSの発起人であり、僕にバトンをつないでくださった前編集長の唐澤和也さんに再び引き継がれます。
これまでお付き合いくださった読者のみなさま、本当にありがとうございました。
月刊LOGOS「season3」も、どうぞお楽しみに!
それでは、Enjoy Outing!
(おしまい)