01 編集長ひとり旅 岡崎Let it Be!

まずは、ひとりで愛知県岡崎市を目指します。ほぼ始発の5時57分発の電車に乗るために歩きだすも、東京の街はまだ睡眠中。黄色い車もヘッドライトを点灯中。

黄色つながりってわけでもないですが、朝食にはバナナを。年末年始に制作していたフリーペーパー「Smart LOGOS」で「アウトドアグッズで朝活!」との特集を組んだのですが、朝食って脳以外の身体に「朝ですよ〜」という信号を送る効果があるんですって。その説を知って以来、それまでの朝食抜き派から朝食バナナ党に。特集に興味を持った方は、2月中旬以降に全国のロゴスショップへGO。

ちなみに、脳に「朝ですよ〜」の信号を送るのは、ご存じ太陽です。新横浜駅から新幹線で豊橋駅を目指す頃には陽も昇り、車窓からは富士山が!

豊橋駅からは、地元の人は名鉄(めいてつ)と呼ぶ名古屋鉄道に乗り換えて、東岡崎駅のあるものを目指します。ところで、なぜに「次は 国府」の写真を掲載したかといえば、本誌編集長の出身高校の最寄駅だから!「こう」と読みます。

東岡崎駅、到着! あるもの=「徳川家康公像」でした。「厭離穢土欣求浄土」は家康公が大切にしていた言葉。「おんりえどごんぐじょうど」または、「えんりえどごんぐじょうど」と読みます。中央のバッグは「LOGOS デイバッグ-BE」。今回の旅にちょうどいいサイズの容量20L。

編集長ひとり旅は、タクシー禁止の旅でもあります。なので、今回も歩きます。秋を踏みしめて歩きます。

今回のひとり旅の目的は、人生初冬キャンプに備えて「八丁味噌」をゲットすること。さらに、ある人物にインタビューすること。それ以外は「ことの成り行きに身を任せる」とも訳せる「レット・イット・ビー」で気ままにいきまーす。

ある人物のインタビュー、その約束の時間までは余裕があるので、家康公が生まれた岡崎城を目指します。写真は、自分の影でLOGOSのLマークを左手で作ろうと思ったけれどうまくいかなかったっすの図。

岡崎城ってば、ナイス紅葉でした。家康公がこの城で生まれたのは、1542年12月26日のこと。この日は2024年の12月16日。約482年前も紅葉が美しかったんだろうなぁ。ただ見てるだけで自然と笑いたくなるような、見事な紅葉。

そして! 東岡崎駅から歩くこと、本当ならば30分だけれど、気ままにより道したから約1時間半後、ある人物と出会えました。1337年の創業以来、伝統的手法で八丁味噌を作り続けている「まるや八丁味噌」社長の浅井信太郎さん。年末のお忙しい時期にもかかわらず、社長自ら味噌蔵見学をガイドしてくださることに!

これぞ、八丁味噌作りの醍醐味! 高さ約2メートルの木桶に約6トンもの味噌を仕込み、その上に約3トンもの重石をピラミッド状に積み込む。熟成期間は2夏2冬、つまり2年間! かくも手間暇をかけるからこそ、大豆の旨みがまるでチーズのようにぎゅっと熟成されたテイストになるのですね。

前出のとおり、なぜ〝八丁〟味噌なのかというと、家康公の岡崎城から西へ8丁(約870メートル)ほど離れたところに味噌蔵があったから。当時からの伝統的手法で味噌作りに励むのは、「まるや八丁味噌」と「カクキュー八丁味噌」の2社だけ!

石積みは職人技で、乗せるのと積むのでは全然違うのだそう。名匠いわく「石には顔がある」。浅井社長いわく「だからこそ、うちでは棟梁制を採用しています。匠の技を代々受け継いでいけるように」。

宮崎あおいさん主演により人気を博したNHK朝の連続ドラマ小説『純情きらり』のロケ地に選ばれたことも。

浅井社長が教えてくれました。

「実はドラマの制作チームは、お隣りのカクキューさんだけで撮影したかったようなんです。でも、カクキューさんが、『まるやさんとうちの2社で八丁味噌ですから』と進言してくださって。通りを挟んで2軒の味噌蔵があるわけで〝実は仲が悪いのでは?〟などと勘繰られることもあるんですが、一切そういうことがないんです。1社の独占じゃなく2社だったからこそ、助け合ったり、切磋琢磨したりして、八丁味噌の味を守り続けられたのだと思います」

浅井社長の代になって、「まるや八丁味噌」は、世界に進出。「Hatcho Miso」の商品名で、世界20か国以上でワン&オンリーなテイストが愛されている。浅井社長自身もドイツへの留学経験があり、伝統の味を守りながらも発展させることにチャレンジし続けてきたそうです。

たとえば、2007年には「八丁味噌・三河プロジェクト」をスタート。岡崎市は西三河地区に位置するのですが、地元の三河産大豆と奥三河の天然水で仕込むというもの。その試みが評価され、翌2008年には食品産業センターの「本場の本物」認証を。

味噌蔵見学、超おすすめです。詳しくはこちらまで。

写真の女性たちは、なんと、イタリアで知り合って仲良くなったんですって。日本でもいっしょに旅しているそうなのですが、徳永さんは福岡、坂本さんは松山、新井さんは東京。3人が集まりやすいであろう中間地点が愛知県で、八丁味噌に興味を持たれて味噌蔵見学に訪れていたのでした。

ボンボヤージュ!(よい旅を!)

いやぁ、浅井社長のおかげで、月刊ロゴスもボンボヤージュっす。冬キャンプ用の八丁味噌&MOREも無事にゲットできました。実は、「八丁味噌おでん」も人生初。週末の冬キャンプが楽しみです。

さてさて、次なる「レット・イット・ビー」は、家康公が愛していたものに「身を任せて」みようと思うのですが……。

家康公LOVEなもの、それはスイーツ!

岡崎市の街歩き特集でも、スイーツめぐりが人気なんですって。実は本誌編集長、無類のスイーツ好きでして、事前に徹底リサーチしてどうしても訪れたかったのが「麩屋万商店」。

「まるや八丁味噌」から15丁(約1.6km)ほど歩いてのお目当ては、同店の生麩まんじゅう「笹巻き つぶあん」です。

ところが! なのにところが! テレビ番組で紹介されて話題沸騰、本日分はSOLD OUTなんですって! ぎゃふん! 残念! また来ます!

マジかぁ……。無念ダイエットとかあるのかなと妄想しつつ、公園でちょっぴり休憩です。

でもですね、こういう場合に備えての〝徹底〟リサーチ。仕事はともかく、スイーツでは「僕、失敗しないので」。是が非でも食べたかった店その2に向かって歩きます。

出たー!「三州菓子工房 中田屋」。ま、こちらが訪ねたわけで「出た」わけではないですね(笑)。

ただし、別の意味で「出たー!」のがLマーク。スマホでご覧の方はググッと拡大して、入り口のガラスに映った右手に注目です。

中田屋さんは、大正11年の創業。伝統を守りつつ〝次代のかりんとう〟を目指していて、甘さを抑えて軽やかな食感&あっさり香ばしい味にこだわっているのだとか。

家康公が味噌好きで麦飯を食していたことにちなみ、八丁味噌かりんとう+むらさき麦をまぶした「家康かりんとう」をはじめ、ラインアップも豊富。さらにですね、月替わりの逸品もあって、12月は「キャラメルかりんとう」でした。

なんと! やさしい女将さんが、作りたてのかりんとうをプレゼントしてくれました。しかも、ひときわ目が輝いていたのがバレたのでしょうか? 一番気になっていた「キャラメルかりんとう」!

これがですね……激うま! 人生初体験の〝できたてかりんとう〟は外カタ・中サクで絶妙な甘さで、歩きながら1袋を完食してしまいました。

にしても、よきお天気。まだまだのんびり、「レット・イット・ビー」です。

突然ですが「ONE RIVER MAP」とは?

編集長ひとり旅で、もうひとり会いたかったのが、週末に訪れるリバーキャンプ主催グループ「ONE RIVER」の岩ヶ谷充さんでした。

岩ヶ谷さんが所属するのは「ONE RIVER」という市民団体。2016年から、行政といっしょに「乙川リバーフロント地区かわまちづくり事業」に参加していたメンバーたちが中心になって、2021年に同会を発足。それはもう、様々な〝乙川〟を軸とする活動をしているのですが、そのうちのひとつが、乙川河川敷にて週末限定で開催される「Let it Camp」だったというわけ。まさに、ONEでRIVERな活動をされていて、そのRIVERが乙川だったのです。

せっかくなので、岩ヶ谷さんの写真は週末の乙川で撮影させてもらうことにします。

そして、岩ヶ谷さんにすすめられるがままに、お邪魔したのが「オーカジェラート」。〝愛知県内の果物や野菜の作り手の顔がみえるジェラート屋〟がコンセプトとのこと。数あるジェラートのなかから秒で選んだのが、「豊川産 バターナッツかぼちゃプリン」。なぜなら、自分の出身が愛知県豊川市だから!

高校生の頃は、地元の豊川市から岡崎市へよく遊びに来たものですが、当時は岡崎城なんて一切興味がありませんでした。なのに、不思議です。大人になって眺める、青空と紅葉と岡崎城、最高。

でも、もっと最高だったのは、この一枚。仲睦まじい老夫婦のうしろ姿@乙川。

編集長ひとり旅のシメは、岩ヶ谷さんに教えてもらった「大正庵 釜春 本店」へ。釜揚げうどんも絶品らしいですが、今回はやっぱり、味噌煮込みうどんでしょう! 激しく、うまし。この素人写真の印象の1億倍、うまし!

Index

02

はじめての冬キャンプ体験
八丁味噌とリバーキャンプ

久しぶりの編集長ひとり旅でおでん用の「八丁味噌」&MOREもゲットできたところで、いよいよ本番です。防寒対策用のウエアを入念に用意し、簡易カイロもたらふく持参して、いざ岡崎へ。12月21日&22日の年の瀬のリバーキャンプは、人生初の冬キャンプでもありました。さて?

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