02びわ湖一周旅& more
まずは、びわ湖をぐるっとまわってみました。びわ湖大橋では、近くの道の駅で地元ならではの食材を確保しつつ、白鬚神社へ。近江の厳島とも呼ばれ(本家は広島の世界遺産)、海に浮かぶかのような社は不思議だけどおごそか。
本誌編集長は、全国三大稲荷といわれる愛知県の豊川稲荷の門前町で生まれ育ちましたもので。趣味=おみくじです。結果=大吉。やったぜ! ところが意外と〝すんなりいかないその3〟。「初めはおもわしくない」とか「時をまてば必ずよし」とか、いまはあまりよろしくない感満載でした。大吉なのになぁ。ま、ま、焦らずいきまーす。
白鬚神社には2回行きました。なぜなら、初日は満席&行列であきらめた「白ひげ食堂」が気になって仕方なかったから。2日目も開店時間前から常連さんが列をなすほどでしたが、待望のテーブルGET。看板メニューの「こく辛うどん」絶品。トッピングに揚げ玉を入れると絶妙な味変が楽しめます。
滋賀県はやさしい人が多かった。食堂では自分の停めた車が我々のキャンピングカーを出しにくくしてしまっているかもと、食事の途中なのに一緒についてきて様子を確認してくれたのでした。それにしても、その人のほうがあとから来店したのに、なぜ我々がキャンピングカーに乗ってるってわかったんだろう?
〝マストで試したかったその4〟は、「Tradcanvas ダイニングマスターチェア」でのチェアリング。びわ湖周辺のあちこちで旅の相棒・LOGOS寺Pとブレイクしてきたのですが、この時、寺Pに聞いてもらっていたのは、〝すんなりいかないその4〟なブルースな出来事でした。
寺Pは、別件の仕事があったため2日目から合流したのですが、ブルースな出来事は初日に起こりました。キャンピングカーを借りるための説明を係の方から聞いていたのですが、その人の視線が編集長の私物に突き刺さります。この写真のアイテムであり、今回の企画で〝マストで試したかったその5〟でもある自前の電気圧力鍋に。
ここからしばらく、写真は旅の続きですが、話はブルースな出来事です。係の人は言いました。「あらららら、残念。炊飯器はこのキャンピングカーの電源では使えないんですよ」。え? 時が止まりました。別名、絶句です。炊飯器じゃなくて、電気圧力鍋だったからではありません。自宅から新横浜までの私鉄、新横浜から京都までの新幹線を手持ちで、約4.2kgもの重さにもめげずに、周囲の人たちの(あの人はよっぽど白米が好きな単身赴任者かなぁ)とでも言いたげな視線にも負けずに持ってきたのに、使えないって……。
以後、我が電気圧力鍋はキャンピングカーのオブジェと化したのでした。それもひっそりと目立たずに。道中目にしたこちらのキャンピングカーだったら使えたのかなぁ。寺Pや、カメラマンの関くんに作ってあげたかったなぁ、びわ湖の地元食材で作る「蒸し野菜」を。水入れて、材料入れて、スイッチ押すだけだけど。
そして、旅は続きます。春夏秋冬四季折々、いつでも絶景と評判の「メタセコイア並木」へ。交通の邪魔にならぬよう、チェアリングです。この時、寺Pに聞いてもらっていたのは、初日の快晴のキャンプ場の様子。写真の青空のように澄み渡っていたのでした。
さらに、旅は続きます。鯖街道の熊川宿へ。鯖街道とは、京都と小浜(福井県)を結ぶもので、その昔に塩漬けされた鯖を運んだからその名が冠せられたとか。現在のびわ湖周辺でも鯖は名産品として扱われていて、今回の車中泊では焼き鯖寿司をいただいたのでした。
味のある古い街並みが、令和のいまに残るノスタルジックな熊川宿。ラストの一枚は、とあるお宅の玄関先だったのですが、映画『千と千尋の神隠し』を思い出しました。もしも、熊川宿があのトンネルの先の町みたいなものだったら。千尋のお父さんとお母さんが豚にされてしまったように、カメラ関くんはカエルに、寺Pは猫に、最近めっきり太った編集長は狸に変えられちゃったりして。
そして、若狭湾に面する小浜へ。寺Pに教えてもらっていたのは、ダイエットについて。6月の結婚式に向けてパーソナルトレーナーがついてのトレーニングを重ねている彼女いわく、「一番は食! あと、お酒!」。なるほどなぁ。じゃあ、本誌編集長は狸のオブジェばりに太るはずです。最近めっきり、ごはんもお酒もおいしいんだもの。今回の地ビールも鯖寿司も、もりもりといただいちゃいました。
キャンピングカーの返却のために、京都の鴨川・出町橋を目指しました。鯖街道はひとつの道を指すのではなくいくつかあるそうなのですが、そのうちのひとつの「街道口」がここ。GOOOOOOALです! すんなりいかないこともありましたが、終わりよければすべてよし、達成感満載です。あ、これが白鬚神社のおみくじの言わんとするところ=「時をまてば必ずよし」だったのかもしれません。びわ湖一周&MOREの旅、これにて終了です。
おまけ。白鬚神社で大吉を引いた夜、なんと! 1のゾロ目も縁起よしだとテンションが上がったのですが、こちらは禁煙アプリによる〝タバコをやめて何日たったのか?〟を教えてくれた日数。3年ちょっとでした。ところで、いま気づいたのですが、スマホを白いコードで繋いでるのは、モバイルバッテリーで充電しているから。なにやってんだか、俺! せっかくキャンピングカーでAC電源を使えるんだから、そっちで充電すればよかったのに! あとの祭りとはこのことです。