01マロロガバワン @新井薬師

最初にご紹介したいのは、中野の奥の「新井薬師エリア」にある「マロロガバワン」。
入り口にはネオン管の「indo & more」という文字が光り、オシャレさと可愛さが胃袋の期待をぐっと高めてくれます。

店内に入るとマスク越しでも感じるスパイスのい〜い香りが。胃袋の期待は高まる一方です。カウンター5席、奥のテーブルは4席ほどと決して大きくはない店内には、ランチ営業終了間際にも関わらず、複数のお客さんが食事を楽しんでいました。その食べている様子から、このお店はなんとなく常連のお客さんが多いように察しました。

マロロガバワンは、店主の礒邊和敬さんと妻の麻由さんの2人で営んでいます。名刺交換をすると、おふたりの肩書きが「食いしん坊担当」と「呑んだくれ担当」にわかれていて、そのユーモアと可愛さで、もうこのお店が素敵なお店だと確信したのでした。

定番人気の「チキン2020」は、文字通り2020年にできたもので、20種類のスパイスを使用した唐揚げです。ひと口かじれば、そのクセになる香ばしさに「ビールをください!」と叫ばずにはいられません。

平日限定の「カレー全部のせ」は6種類のカレーが大集合! 風味と辛さの異なった6種類がすこしずつ楽しめる。これで1500円だなんて、超お得です。

「外ごはん本」にもレシピをご提供いただいた「ビリヤニ」。書籍内はラムチョップのビリヤニですが、お店でいただいたのはマトンのビリヤニで、ごはんとスパイスの香りだけでもごちそうでした。ごはんはバスマティライス(長粒米)を使用し、口の中で「ほかふかほろぽろっ」と食感が楽しく、ついつい頬張ってしまいます。

店名の「マロロガバワン」は、店主が以前やっていたインドの太鼓打3人で構成されたバンド名で、「リズムを刻む人」という意味と、「バワン」は家やお屋敷と言う意味。ちなみに「バワン」は店主が好きなインドの料理店「サラバナバワン」のバワンを真似させてもらったそうです。

「小さい頃に食べたインドカレーが大好きで、インド料理屋で修行を積んできましたが、インド料理屋を作りたかったというよりは、それよりも近所の人が気軽に来てくれて、お酒とそれに合うあてを楽しんでもらいたいという気持ちです。だから、マロロガバワンはカレー屋さんでもインド料理屋でもなく、なにか具体的なジャンルにはあまり固定しないようにしています」と店主の礒邊さんは言います。

何よりお聞きしていて興味深かったのは、おふたりが「新井薬師エリア」を大好きになっていることです。近くのキューバサンド専門店や蕎麦とハーブティーのお店など、ウケるものをやるというよりは、自分の好きなスタイルのお店をそれぞれがやっているようなイメージで、それこそお客さんに他のお店を紹介し合って、お客さんが巡回している状態。お二人も休日は他のお店に行って楽しんでいるんだとか。

「カレー屋さんって、たまに“ナンが無い=本格的ではない”って思われてしまうこともあって、入店はしたけど『ナンが無いだって!ナンだよ!ナンなんだよ!』みたいな一面もあったりなかったりナンです(笑)。うちのお店はナンが無いんですけど、新井薬師の人たちって、入店して席に座ってから、「それで何を食べさせてくれるお店なの?」って質問しちゃうような、好奇心旺盛で、興味深々に向き合ってくれる人たちなんです!」と教えてくれました。

こうなると地元の人しか行けないような「一見さんお断り」的な雰囲気に感じるかもしれませんが、まっっっくそんなことはなく、素敵なお二人が迎え入れてくれます。ぜひ、ダイバーシティな「新井薬師エリア」へ、ふらっと遊びに行ってみてください!

そして、そんな素敵なマロロガバワンの店主・礒邊さんが「外ごはん本」のために鉄鍋鉄フライパンを使用して作ってくれた、スパイス中心のレシピが書籍内に7レシピ掲載されています。

●キーマカレーバーグ
●ローストポークビンダルー
●チェティナード風何でもカレー
●BPPウインナー
●蒸し野菜チリクミン塩
●ラムチョップビリヤニ
●オムレツ&チャパティ

「スパイスは。じつはそんなに難しくないです。汁気が少ないものほど味のブレ幅は広くなってきますが、楽しんでやっていただけたらと思います」とのことです。

それでは、
Enjoy マロロガバワン!
Enjoy 外ごはん本!

マロロガバワン
所在地

東京都中野区新井1-35-12
(西武新宿線「新井薬師前駅」より6分)


TEL

080-8150-3523

営業時間

11:00〜16:00 / 土曜は〜15:00 17:00〜21:00 / 日曜は11:00〜18:00


定休日

月曜日


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Index

02

焚き火イタリアン falò @代官山

「なんだか知らないけど美味しくなる」という焚き火料理の魅力にひかれて作り上げたfalòは、代官山という場所には若干結びつかない「大人のカジュアル」がキーワード。素材の味をいかした焚き火の達人がつくる料理たちは、すべて別格な味わいでした。

03

Comptoir Coin @蔵前

今となっては人気のエリア「蔵前」にあるナチュラルワインバー。人生の予定調和は一切なし。気持ちのいいほど、素直な店主は、一番の「ナチュラル」なのかもしれない。おいしいワインと、おいしい料理。隠れ家的な素敵なお店をご紹介させていただきます。

04

麦酒屋るぷりん & 炭火屋るぷりん @銀座

銀座のど真ん中にお酒と炭火焼きを堪能できるお店があります。人並外れたお酒への情熱。生産者さんとの丁寧なつながり。そして0からの炭火焼き⁉︎ 「ただいま」と言ってもらえるお店を目指して、オシャレでかわいい、アットホームなお店をご紹介します。

05

クーリ・ルージュ @宇都宮

都内から車で約90分。宇都宮ICを降りてすぐのところに、緑に囲まれたひときわ目立つ赤い屋根。そのお店こそが「クーリ・ルージュ」です。ゆったりとした時を過ごせる、なんだか物語の中に入り込んだような、田舎ならではの料理店のご紹介です。

06

Maruta @調布

調布の深大寺のそばに、スタイリッシュで高級感たっぷりの「Maruta」はあります。決して通いやすい立地ではないものの、独特な世界観が生み出す「憧れ」が、お客さんを虜に。店内には薪火台。「素材」の仕入れや考え方など、新しいカタチのお店です。

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