おしゃべりLOGOS

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前夜祭から４泊５日だった17歳のフジロック。この時、高校３年生だった彼女は受験生で、勉強をがんばっていました。音楽が大好きだけれど、フジロックに行くことはあきらめていたそうです。けれど、ある日、友達のお母さんと会って「なみこちゃん、今年もフジロックに行くんでしょ？」と言われてスイッチが入ります。その夜、「フジロック、行かせてください。行けたらもっと勉強をがんばるから！」と父親に電話を入れて参戦が決まったのでした。

フジロックをキーワードとして、なみこちゃんに連想ゲームをしてもらいました。「暑い。寒い。雨。長靴。夜になるととても寒いし、雨もめっちゃ降ります。酔っぱらった人。……あとはなんだろう？　虫。トンボ！」。

連想ゲームは続きます。「温泉、熱いお風呂、外国の人……外国の人は多いと思います。〝サマソニ〟（サマー・ソニック）よりも多いのかな？　私は、〝サマソニ〟よりもフジロックが好きです。〝サマソニ〟はすでに有名なアーティストが出るけど、フジロックはそこまで有名じゃない人も出て、それを見て好きになったりもするから」。連想ゲームはどっかにいっちゃいましたが、フジロックの魅力、なるほどです。

18歳のなみこちゃんが選んだ17歳の17枚でかなり好きな写真がこちら。

歩くのは好き、だけど、花火は好きじゃない。じゃあ、好きなものは？「でも、線香花火は好きです」。なるほどなるほど。10代の女子なのか、なみこちゃんにとってはなのか、打ち上げ花火と線香花火は、別物なんですね（笑）。

昨年のフジロックでは、矢沢永吉のアクトも話題となりました。なみこちゃんいわく、フジロックの魅力のひとつは、それまでは知らなかったアーティストのライブを見て好きになるところ。「それでいうと、きゃりーぱみゅぱみゅも、ものすごく盛り上がっていました。一番よかったのは、EY∃ x COSMIC LAB！」。

音楽の話になると話が止まらない、なみこちゃん。いま一番好きなものが音楽なのだそう。でも、踊ることも好き。小学生の頃から新体操を始めて、小学４年生の時には舞台にも立った。その後もダンスを続け、中学１年生の時には、世界的ダンサーである菅原小春が主演の舞台にも立っている。

フジロックでのごはん。でも、食べることは昔のほうが好きだった。

昔よりも好きになったのが「散歩」。「散歩は好きです。家でじっとしているといろいろと考えちゃうから。歩くとなにも考えなくなるのが好き。この前は、渋谷から西新宿まで歩きました」。

なみこちゃんは、高校を卒業した春に母親と一緒にドイツへ旅をしたそうです。「ドイツでもよく歩きました。毎日30000歩は歩いたんじゃないかな。ドイツのおもしろかったところですか？　自由！　みんな適当！　人がなにをしていても気にしていない！　そういうのはすっごくいいなぁと思いました」

フジロックが大好きで17歳だったなみこちゃんは、父親との約束どおりに勉強をがんばり、大学に合格しました。18歳になってもやっぱり音楽が好きで「現代音楽研究会」というサークルに入っているのだそう。将来の夢ってやつを聞いてみました。「海外で仕事をしてみたいです。日本にずっといるんじゃなくて」。

18歳のなみこちゃんにどんな大人になりたくないかも聞いてみました。「なりたくない……なりたくない……。なりたいはいっぱいあるけど、なりたくないか。難しいですね。でも、なにも疑問を持たない人は嫌だ。自分で考えずにまわりに流されて生きていく大人にはなりたくないです」

フジロック初参戦が保育園児の頃で、17歳が３回目の参戦だったなみこちゃん。将来、結婚して子供ができたらフジロックに連れて行く？　「まず、21歳ぐらいで結婚したいです。それで子供ができたら、フジロックはもちろん連れて行きますよ」

最後に。18歳のなみこちゃんに17歳という年齢は特別だったのか聞いてみました。「17歳になる前は〝17歳って大人じゃん〟と思っていたんですけど、実際に17歳になったら全然大人じゃなかった。16歳と17歳は全然違うって思ったけど、18歳になったいま思うと17歳なんて子供だったと思います。でも、17歳のフジロックは特別だった。あの夏のフジロックは忘れられないし、忘れたくない時間だった」