材料　２～３人分

・バゲット……………１本
・お好みのハム３種…合計120g程度
・トマト………………1個
・バジル………………1/2パック
・マヨネーズ…………適量
・オリーブオイル……適量
・黒こしょう…………少々



久しぶりに彼が小旅行に誘ってくれた
ゆっくりと車を走らせて
箱根にある「芦ノ湖キャンプ村」へ来た

私は助手席で応援するという
すばらしい助手をした

さ、お腹もすいたし、
さっそくごはんをつくりましょう

の前に、まずはひと口

相変わらずふたりでワインにハマっている
最近のお気に入りはオーストラリアワインの
［イエローテイル］
お手頃で、気持ちよく飲めるから
ふたりとも好きで、頻繁に楽しんでいる

場所が変わると、いつもの味も
変わって感じるね

よしっ、「運転お疲れ様！」の気持ちをこめて
私がリードして作ろうじゃないか

バゲットを半分に切って
切り込みを入れてマヨネーズを塗って

・ハム
・輪切りにしたトマト
・バジル
の順番に挟んで
オリーブオイルと黒こしょうを振る

こういう非日常な特別な日だし
ちょっと贅沢してもいいよね
ってことで今回のハムは
贅沢に３種類も用意した

サラミとか生ハムを入れるのもいいし
売り場で結構悩んだんだよ

あなたがそこに気づいてくれたらいいな

そんなワクワクを感じているとき
彼はこう言い放った

「サンドイッチなんてさ
中身はなんであれ
挟んだらサンドイッチだもんね
これって最強じゃない！？」

どうして気が抜けるようなことを
あなたは名言のように言えるんだ！

ま、こんな彼の性格に
助けられたこともたくさんあるので
彼の“良いところ”ってことにしよう

よしっ、気を取り直して、お散歩しに行こうっ

オーブンペーパーで包んで見た目も完璧

「森の声を聞いてごらん！」

そんな彼の迷言にはさすがの私も困った

fin.

材料　２～３人分
・鶏もも肉……………２枚
・赤玉ねぎ……………1/4個
・トマト………………1/2個
・パクチー……………適量
・ライム………………1/2個
・タバスコ……………適量
・トルティーヤ………適量

＜A＞
・塩……………………小さじ1/3
・チリパウダー………小さじ２
・黒こしょう…………少々
・白ワイン……………大さじ３
・オリーブオイル……大さじ１

この前、キミと一緒に観た映画のなかで
メキシカンタコスと赤ワインを
超おいしそうに頬張っているシーンがあって
なんだか男のロマンを感じちゃってさ
それからというもの、僕は空前の
トルティーヤブームに入ってしまった

なにせ、気づいてしまったんだ
トルティーヤって、要は手巻き寿司
じゃないか！
手巻き寿司って、みんな大好きじゃんか！

そうキミにちゃんと説明しても、

「はい〜？手巻き寿司？？？
しかも、“みんな”ではないでしょ？」

と、キミは終始呆れ顔をしていたね

ま、べつにいっか！　トルティ〜ヤ！

作り方もすごく簡単なのが
トルティーヤの魅力だ

まず、保存袋に鶏もも肉と＜A＞を入れて
揉み込む

これは家で済ませておくと楽チン

それをグリルで焼く。両面をしっかりと

同時に横でトルティーヤを温める

あとは食材を切りまくる！

●赤玉ねぎはみじん切りに
●トマトは１cmの角切りに
●パクチーは２cm幅で切る
●ライムは８等分に切る

これもできることは家でやっておいても
トルティ〜ヤ！（OK！）

●温めたトルティーヤは４等分に切る
●焼けた鶏もも肉はぶつ切りに

それぞれを器に盛り付けたら、
あとは食べるだけ

トルティーヤに具材をのせながら
タバスコやライムを搾って食べれば

トルティ〜〜〜ヤ！！！

ちなみに、こんな
「トルティーヤ！　トルティーヤ！」
って、なんだか喧しい僕だけど
映画中だけは話しかけられたくなかったりする

映画の世界に入り込みたいし
一言一句逃したくないのだ

万が一、キミが話しかけてきたら……

ま、トルティ〜〜〜ヤ！（いっか！）

fin.

材料　ふたり分
・ズッキーニ………………1本
・舞茸………………………１パック
・塩…………………………小さじ１/2
・揚げ油……………………適量
・マヨネーズ………………適量
・カレー粉…………………適量
＜A＞
・塩…………………………ふたつまみ
・小麦粉……………………大さじ８
・片栗粉……………………大さじ１
・ベーキングパウダー……小さじ2/3
・水…………………………150㎖

私は細かいのが嫌いだ
大雑把な女でごめんなさいね〜

意外と男の人って、
細かいところは、ほんと細かい

この前なんてハンガーの掛け方を
風が通りやすいように等間隔にして、とか

旅行のスケジュールを
急に「分単位」で考えだしたり、とか

魚にラップをするときは
二重にかけてほしい、とか

あー、もー、めんどくさーーーーい！

私は気軽で何も気にしなくていいのが
大好きなんだーーー！

ということで気軽なフリットを作るからね
これがワインによく合うんだ！

野菜のおいしさとカラッとした衣と
白ワインの酸味がぴったりで
永遠に食べていられる！

じゃ、それではさっそく

ボウルに＜A＞を入れて、よく混ぜる

そこに
長い棒状に切ったズッキーニと
ふさ分けした舞茸に塩をふってから
くぐらせていく

べつに野菜はキノコでもピーマンでも
なんならお肉でもいい
要はなんだっていいのだ！

ちなみに全部くぐらせるよりも
持ち手部分を残しておいたほうが便利

スキレットに油を入れ170℃まで熱し
それらを投入する

２〜３分たったところで
表面がカリッとなるから
そしたら強火にしての残り１分
そうすると油切れがよくなるのだ

つまり、だいたい3分半ほど揚げる

あとは器に盛り付けて、
マヨネーズとカレー粉を添えるだけ

いつも頭をなでなでしてくれるのは
うれしいけど
せっかく髪の毛を整えたのが台無しだから
もっと崩れないようになでなでしてほしいな

すごくいいシャンプーを買ったんだからさ
どうせくしゃくしゃにするなら
髪の毛のことちょっとは褒めてよね

できれば髪の毛のセットの前に
なでなでしてよね

っていうか、髪の毛切った時ぐらい
ちゃんと気づいてほしいんだっ！

あれ？　ごめん、わたし、
もしかして、細かい女になってた？？？

あ、あとね、
［イエローテイル］のかわいいラベル
あれもカンガルーじゃないからね
ワラビーなんだからね！

fin.

材料　ふたり分

・イカ…………………１杯
・ムール貝……………８個
・塩……………………ふたつまみ
・黒こしょう…………少々
・スパークリングワイン…大さじ４
・イタリアンパセリ…適量
・レモン………………適量

・その他お好みで、バゲットやにんにく



最近はもっぱらキミとのチェスが楽しい
昔は麻雀派だったんだけどな

人生なにがあるかわかりませんな

というわけで作っていこう

イカの軟骨をとって、吸盤をよく洗い
輪切りにして、塩を振る

コンロの上においた
ダッチポットに、イカとムール貝も入れる

もちろん他の貝でもOK

それと、ここが大切なポイント！
スパークリングワインも加えます

白ワインもいいんだけど
スパークリングワインの方が
甘味と香りが食材につきやすくて
コクも出やすくなるんだってさ

蓋をし、湯気が出たら、6分ほど蒸し焼きに

仕上げに黒こしょうと、
粗みじん切りにしたイタリアンパセリを
振って完成

お好みでレモンを搾ったり、
にんにくを入れたり
バゲットと一緒にお召し上がりくださいませ

人生なにがあるかわからないといえば

僕はシャンプーなんて適当でいいやと
ずっと思って生きてきたんだけど
キミがいいシャンプーを使ってるもんだから
この前、さりげなく使ってみたんだよ
そしたら、なんか髪の調子が良くってさ

このチェスに僕が完敗したら
正直に打ち明けようと思ってたんだけど

最近、キミのシャンプーの減り
早くない？（笑）

じつはキミの髪が綺麗だったから
使ってみたんだよ

ま、圧勝しちゃったから
伝えるのはまた次の勝負にお預けだね

fin.

ハンバーグの材料　２～３人分
・合挽き肉…………………400g
・玉ねぎ（みじん切り）…1/2個
・オリーブオイル…………大さじ１

＜A＞
・塩…………………………小さじ1/2
・ナツメグ…………………少々
・黒こしょう………………少々
・卵…………………………1個
・パン粉……………………1/2カップ

＜B＞
・マッシュルーム…………１パック
・玉ねぎ（くし切り）……1/2個
・デミグラスソース………300g
・トマト（角切り）………１個（角切り）
・砂糖………………………小さじ１
・水…………………………100㎖

僕のリクエストで小旅行の最後は
一緒にハンバーグを作ることになった
僕がお肉担当で、キミがお米担当だ

ボウルに合挽き肉、玉ねぎのみじん切り、

＜A＞も入れて粘り気が出るまで混ぜ、
６等分にして、俵型にまとめる

１個のサイズをあまり大きくしすぎると
キミがちょっと不機嫌になるのを知っている

ダッチオーブンにオリーブオイル入れ
グリルでしっかりと温める

温まったら俵型の肉を入れて、
両面に焼き色をつけていく

＜B＞を入れて、蓋をし、
15~20分煮込む

途中煮詰まったら、水を足す

この前、食べ放題に行きたいと僕が言ったら

「私は量より質がいい」って反対された

「でも、デザート食べ放題に行きたいって
この前言ってたじゃないか」と返すと

「それとこれとは話が全然ちがう」と
すごく不機嫌になってしまった

僕は未だにその理屈がわかっていないけど
キミの不機嫌スイッチはちゃんと勉強している

いつもキミが正しいとは思わないけど
きっと僕にも間違いがあるんだろうな

このハンバーグを食べたら
キミがごきげんになってくれるか楽しみだ

ローズマリーバターライスの材料　２合分

・白米…………………２合
・水……………………400㎖
・バター………………30g
・にんにく……………１かけ
・ローズマリー………１枝
・イタリアンパセリ…適量

私のわがままを許してくれるあなたの
わがままをたくさん聞いてあげたい

本当はいつもそう思ってるんだけど
なぜかたまに不機嫌になってしまうの

気を使わせてしまってごめんなさい

今日の最後のごはんのリクエストに
「なんでもいいよ」って言わず
ハンバーグって言ってくれた時は
とってもうれしかったな

さらに「一緒につくろうよ」って
言ってくれた時は、
なんともいえない気持ちになりました

なんちゃってね

私はお米担当だったね

15~20分煮込むグリルの網の上にスキレットを乗せて
バター（15g）と
皮ごと潰したにんにくを加え
弱火で香りをだす

そこへ米を研がずに加え
米が透き通るまで弱火で炒める

ローズマリーと水を加えて
蓋をし、強火にかける

湯気が出てきたら
火の弱いところに移し
10分炊いたら、火からおろして
さらに10分蒸らす

ハンバーグと同時進行なら
一緒に時間が経つのを待ちぼうけ

料理の香りをつまみに
あなたと赤ワインを嗜むのが
なんだかとても贅沢で

この時間が幸せです

炊き上がったら、蓋を開け
残りのバターを入れて混ぜる

ハンバーグと一緒に器に盛り付けて
粗みじん切りしたイタリアンパセリを

こうやって一緒に食べられる日が
ずっと続いたらいいな

いつも、ありがとう

なんちゃってね

fin.