02ロゴサーのプレイリスト
フジロッカーでありロゴサー=ロゴスユーザーでもあるみなさんに聞いた<この1曲!>。キャンプサイトを巡りながら集めたレコメンド曲は、キャンプでまったり聴くのに気持ちいい楽曲も含まれていて、『フジロッカー編』とはまた違った面白さのあるリストになったのでした。こちらも楽曲を流しつつ、記事をお楽しみください。
さあ、キャンプサイトを行きましょう。
コロナの影響で来場者が例年より少なめの2022年は、キャンプサイトも快適。
テントを建てるのもスムーズな広々空間が広がっていました。
1組目のロゴサーは、madocoさん&meguさん姉妹。
3〜4年前に購入したという『LOGOS ナバホ Tepee 300&LOGOS ナバホ Tepee ブリッジヘキサタープ』に鮮やかな青色のワンピースが映えていました。
一緒にフジロックに来るようになって11年くらい。「仲良しですね!」と伝えると、「さっきもケンカしながらテント建ててたよね」と笑うふたり。
お姉さんのmadocoさん(写真右)は洋楽、妹のmeguさん(写真左)は邦楽が好きだそうですが、そんなふたりが共通して好きだと挙げてくれたのがレッチリの『Scar Tissue』。
「『Scar Tissue』はMVが大好きで、見まくってます。メンバーが車でドライブしてるMVなんですけど、なんかじーんとするんですよ」
レッチリのなかでお姉さんはベースのフリー推し、妹さんはギターのジョン推しと、ここでも意見は分かれますが、そんなことを笑って共有している空気感が素敵でした。
2組目はざらめ家さん。キャンプサイトの丘の上エリアのなかでも最高の絶景ポイントに『グランベーシック トンネルドーム XL』を建てていました。
ニックネームの由来は佐藤→砂糖→ざらめだそう。かわいい。
絶景!
しっかりとしたリビングダイニングがあるのが、このテントのお気に入りポイント。
チェアを並べてゆったりと景色も楽しめます。
「混んでると、ここに建てるのはまず無理です。ここ何年かフジロックが空いてたからできたことですね。でも一度この経験をしちゃったので、もう戻れない気がします(笑)」
チェアにお手製の縫い跡。
ざらめ家夫妻がテント以上に愛用してくれていたのが、ロゴスのチェア。リクライニングタイプがお気に入りで、布が破れても補修して使ってくれているそうです。ありがたい!
<この1曲!>にはスペアザをピックアップ。
「誰が聴いても気分がよくなる、嫌味がない曲(笑)。間違いなくみんなで楽しめる曲です!」
『neos PANELスクリーンドゥーブル XL』の前室に様々なアイテムを持ち込み、みんなが集まれる快適空間を初日から作り上げていたチームナリーのみなさん。
「ロゴスさんの2ルームテントをずっと使ってて、ひとつ前のテントも2ルームでした。2ルームにもう完全に慣れきってます(笑)。くつろぐところと寝るところが別なのがいいですよね」と、2ルームテントの良さを力説してくれました。ありがとうございます!
そんな3人のイチオシ曲は、ノルウェーのシンガー・ソングライターAURORAの『Queendom』。
「すごい聴いてます。MVもかっこよくて、男女問わずキスしてたり、クィアな人たちの応援歌でもあって。『あなたのうちはここにありますよ』っていうメッセージを感じて、聴くと元気になります。朝でも夜でも聴いてます!」
『neos PANELスクリーンドゥーブル XL』をフジロック用に買い、そこからだんだんキャンプもするようになったという、大河原さんと仲間たちのみなさん。
「テントのインナーシートとグランドシートをセットで買ったんですけど、安く買えました。ロゴスはリーズナブルなところがいいと思います!」とのこと。大阪生まれの商人気質なブランドですから、お手頃価格を褒められるのもうれしい。
挙げてくれた<この1曲!>は、アイドルグループでんぱ組.incの曲。
「でんぱ組.incでも初期の曲です。漫画家の浅野いにおが作詞してて、アイドルソングだけど普通に朝から聴けますし、もちろんキャンプでも聴けます。僕は常に聴いてます(笑)」(坂口さん/写真一番左)
ちなみに坂口さんの推しは夢眠ねむさん。『あした地球がこなごなになっても』も、ねむさんが在籍していた時代の楽曲だそう。
「今はバカリズムの奥さんで、下北沢で本屋さんをやってるんですよね。行きたい、でも緊張するから行けない。でも…いつか行きます!」と揺れるファン心を教えてくれました。
バヤコさん&井口さん夫妻は、1999年から毎年フジロックに参加しているという大ベテラン。
「この20年でフジロックはどんどん道が良くなっていったと感じます。あと、お客さんの年齢層が一回めっちゃ高くなったなと思ったんですけど、ここ何年かはまた若くなってきてる気がしますね」と、長年体験しているからこその意見を聞かせてくれました。
そしてフジロックの風物詩とも言える台風襲来を何度も経験しているのも、ベテランフジロッカーならでは。
「前にもロゴスのテントを使ってたんですけど、台風の時に耐えてくれたんです。他のテントが潰れたり流されたりしてるなか、うちのテントだけ普通に建ってて(笑)。テントを建て直すペグの音がキャンプサイトに鳴り響くなか、『次のテントもロゴスにしよう』と決めました」
そして現在、使ってくれているのは『neos PANELスクリーンドゥーブル XL』。
ちなみに、お気づきでしょうか? ここまで3組連続、まったく同じドゥーブルテントなんです。
ドゥーブルはキャンプだけなく音楽フェスにもイチオシのテントなのですが、ベテランフジロッカーのお墨付きともなると、さらに自信がつくというもの。
ふたりの<この1曲!>は、はっぴいえんどの『夏なんです』。
「10代、20代は見たいものがありすぎてステージ間の移動も全部走ってたくらいだったんですけど、年齢とともにいい意味での諦めがついて(笑)、テントにいる時間が増えました。『夏なんです』は、テントでゆっくり聴いていたい曲ですね」
キャンプサイトで見かけるとテンションが上がるのが、ビンテージのロゴステント。
今年も発見しました! こちらは15年以上使っているという『スクリーンドゥーブル ステラFR-Z』。
今はなき鮮やかな青とオレンジの配色がかっこいい。
「このテントはキャンプとフジロック用です。破れたところは補修したり、ゴムがのびちゃったところは結んだりしてなんとか使ってます。前室が広いから、タープを持っていかなくていいのがいいですね」
チーム・ティアンのおふたりイチオシのバンドは、ペイブメント。1990年代に活躍したオルタナティブ・ロックバンドで、古参のフジロッカーにもファンが多いバンドです。
「昔から好きです。『Type Slowly』は力が抜けていくような曲で、居心地がいい」と魅力を語ってくれました。
聴けばだるーんと脱力できる曲。これまた、キャンプサイトで聴くのにぴったりな1曲です。
キャンプサイトおなじみ、ロゴスのレンタルテントエリアへやってきました。
職人たち(ロゴススタッフ)が建てたテントがずらりと並ぶ光景は、いつ見ても壮観です。
レンタルテントは年々増え、今年は最多の160張り! ほぼ完売。
レンタルテントを並びで借りてくれていた、マリさんファミリーとナオミさんファミリー。大学で知り合ってから20年来の友達だというマリさんとナオミさん。産前産後を除いて毎年のようにフジロックに来ていたマリさん(写真左奥)が「子どもたちも大きくなってきたことだし!」と初めてナオミさんを誘い、2家族での参加を果たしました。
マリさんは子供ができるまでは普通のキャンプサイトを使っていたそうですが、「なにかと荷物があるから」と、今回初めてレンタルテントを予約。「ティピーは高さがあるから立つのがラクでいいですね」(マリさん)「来年もレンタルにしたいです!」(ナオミさん)と、レンタルテントを気に入ってくれた様子でした。
マリさんによるおすすめは、コーネリアスの新曲。
「ほんとにコーネリアスが大好きで。今回復活して、涙ながらにライブを見ました。『変わる消える』は音源だと別のシンガーが歌ってるんですけど、ライブでは小山田さん本人が歌ってて。そっちのバージョンもおすすめです」
『neos リビングプラス・PLR XL』をミラーボールやタオルなどで飾っていた奥田ファミリー。
フジロックの黎明期を体験しているフジロッカー第1世代の父・淳さんと、同じく音楽好きのお母さんの元に生まれた姉妹は自然と音楽に触れて育ち、やがて一緒にフジロックに行くようになったそうです。
父子での参加ですが、お母さんも生粋のフジロッカー。淳さんも未経験だという、嵐で中止になった伝説の初年度を唯一経験しているのがお母さんだそうです。でも「野宿と虫がイヤ!」とのことで、基本不参加だそう(笑)。
前室が高いのが決め手だったというこのテントは、数年前のフジロックで台風が直撃したことを機に「グラスファイバーからアルミのポールに変えました」と淳さん。「そろそろ買い替え時かな」と言いつつ、手直ししながら使ってくれているのがありがたいです。ちなみにロゴスは修理サービスも充実しているので、よろしければぜひお使いください!
そんな奥田ファミリーの<この1曲!>はビートルズの名曲。ロック好きの淳さんイチオシの楽曲です。
「中1とか中2くらいからずっと聴いてます。何回聴いてもいいですよね。 いいイントロだし、イントロ以外もいいし…全部いい(笑)。モチベーションが上がる曲です。憂鬱な月曜日とかによく聴きます」
LOGOSの広報Oさんがキャンプサイトで見つけるやいなや「これ、すごいレアです!!」と興奮していたモンスタハンターとのコラボテント。通称“モンハンテント”。
陳さん&羊さんご夫婦は、台湾からの参加です。
モンハンの大ファンである旦那さんの陳さんが2ヶ月待ちで入手したテントは、ゲーム内に登場するテントをイメージしたデザイン。さらにモンハンのロゴが印字されたタープとオリジナルデザインのフラッグが付属しているという、ファンにはたまらないセットです。
「このテントに合わせて、ロゴスのショップに行ってテントのシートとか寝袋とか、キャリーも買いました。ショップのスタッフさんがすごく優しくて嬉しかったです」とご夫妻。
そんなふたりのおすすめバンドは、Cody・Lee(李)(コーディリー)という、日本の男女混成5人組ロックバンド。
「私が40代で奥さんは30代ですけど、この曲を聴いてると元に戻れる気がします。若者に戻れる感じがするんです」と、その魅力を教えてくれました。
「今いちばん倒したいのは、マガイマガドです!」とモンハンについて力説してくれる旦那さん。「オタクです」と笑う奥さん。ふたりのほんわかした空気感に癒やされました。
ラストはつむぎファミリー。2019年以来の再会です。
「お久しぶりです!」と明るく挨拶してくれました。
2019年当時も愛用してくれていたベンチを、2022年のフジロックでも使ってくれていました。うれしいですね。
さらには往年の『Vitamin Life』シリーズのチェアまで! こちらもなかなかのビンテージです。
<この1曲!>として挙げてくれたのは、お母さんが大好きだというおとぼけビ~バ~。
コーチェラ・フェスティバルなど海外の大型フェスにも呼ばれるガールズバンドで、今回のフジロックで入手したメンバーのサイン入りCDを「ほら!」と嬉しそうに見せてくれました。
ほら!
挙げてくれた『I put my love to you in a song JASRAC』は、好きな人との恋を作品=印税=金に変えていく女性の力強さを歌った曲…とでも言いましょうか(笑)。一度聴くと忘れられない中毒性があります。
「おとぼけビ〜バ〜の魅力は、刺激が強くて子供には見せられないところ!」と断言するお母さん。実際、子供たちからは「おとぼけビ〜バ〜やだ!」「うるさいんだよー!」と不評を買っていましたが(笑)、好きなものは好き、と我が道を行く母の姿が素敵です。お父さんも「なにを歌ってるのか聞き取れない感じがいいよね(笑)」と好んで聴いている様子でした。
あと何年かしてキッズたちが青年期に差し掛かれば、おとぼけビ〜バ〜の魅力はビシバシ伝わることでしょう!
計10組に話を聞いた『ロゴサー編』、これにて終了です。
音楽愛とロゴス愛、その両方を感じさせてもらえたホクホクの取材となりました。
みなさんに話を聞きながら「こんな名曲があったとは!」と発見続きだった2022年のフジロック特集。
音楽って最高! フジロックって最高!
そんなことをひしひしと感じながら、会場内とキャンプサイトを巡りに巡った3日間となりました。
来年も、「いつものフジロック」の開催を楽しみにしています!