01ロックだね!~マスク編~
8月20日~22日に開催された日本最大級のフェス「FUJI ROCK FESTIVAL '21」。
開催前からさまざまな議論が巻き起こり、終了後1ヶ月経った今も
「コロナ禍で音楽フェスを開催すること」について
みんながそれぞれの立場から考えを巡らせている日々です。
LOGOSとフジロックの関わりは8年前から。
2014年からはキャンプサイトでレンタルテントを運営し、
毎年「月刊LOGOS」でフジロックのレポート記事を掲載してきました。
そして決まった2年ぶりの開催。
LOGOSチームは今回も、現地に足を運びました。
人をぐっと減らし、あちこちで感染防止対策を呼びかけていた会場内。
そこで目に入ったのは、ルールを守りながら、
ときに何重もマスクを着けながら、自分らしくロックしようとした人たちの姿でした。
2021年のフジロック特集は、そんなマスクでロックな人々をレポートします。
これが今年だけの光景であってほしいと願いを込めて!
東京から車を走らせること3時間半、やってきました新潟県苗場スキー場。
この入場ゲートも2年ぶりです。
これを見ただけで、なんかちょっとグッときてしまいますね…。
いやしかし、今日はロックな人々の取材。せっかく来たのだから、テンション上げていこうではありませんか。
いざ、フジロック!!
史上初、オール邦楽アーティストのフジロックです。お客さんもほぼ日本人。
ちなみに2019年のフジロック特集は「アジアのフジロッカー」でした。ここ数年、アジア各国からのお客さんがかなり増えたことから企画した特集だったのですが、今年は見当たらず。こんなにも光景が違うのかと驚きます。
早速マスク紹介いきましょう!
ひとり目はエスニックな格好がかわいいべべさん。フジロック15回参戦のベテランさんです。普通のマスクの上にバンダナを着けていました。「意外と、変なマスクしている人いないですね(笑)」。
バンダナで首元まで覆って日焼け防止。このアイデア、ファッション性と機能性を両立していてめちゃくちゃいいですね。「バンダナ、通気性もいいのでおすすめですよ!」。
そんなロックなべべさんには「ロックだね!」アイコンを贈呈させていただきます。
ここからは月刊LOGOSの独断と偏見で、ロックを感じた瞬間に同アイコンを付与いたします。
お次は鼻メガネ姿の髭メガネ(※チーム名です)のお二人。なんだろう、マスクと鼻メガネのこのフィット感…。「オリジナルのマスクも作ってきたんですけど、仕上がりが微妙だったので今年もやっぱりこれで!」。フジロック鼻メガネ歴4~5年だそうです。
毎度おなじみ大道芸の方々にも会いました! お久しぶりです!
マスクがなじみすぎて装備の一部みたいになっています。ふたりとも微動だにしませんが、お元気そうでなにより。
例年は7月開催のところ、今年は8月。ときに涼しい風が吹きます。
7月と8月でこんなに気温が違うのか~なんて思ったり。
そして人出は、体感的にいつもの1/3くらいでしょうか。渋滞が起こらず、移動がスムーズです。
いた! フジロックの有名人、デビルマン。フジロックは1998年から参加、2010年頃からデビルマンに変身したそうです。フジロックへのコメントは「開催してもらえるだけでありがたいです!」。
よーーく目を凝らすと、デビルマンのマスクの中に、同色のマスクを着用しています。
本物のデビルマンも、もしマスクをすることになったらきっとこの色を選ぶことでしょう。
全身白の水兵さんスタイルが自然豊かな会場に映えていた千草さんです。フジロック出演者の知人の衣装を借りたそう。ネイビーのマスクとのトータルコーディネートがかわいい。「フジロックは仮装大会だと思ってます(笑)」。
“いつもと違うフジロック”の様子もちょっとだけご紹介。
ライブは印の上に立ってディスタンスをとりながら観賞、ご飯は全員前を向いて黙食、5人以上集まっての会話は禁止。感染予防に関する看板もあちこちありました。
お酒の販売がない分、いつも以上にフェス飯を食べてしまいましたね。
でも、フジロックで食べるご飯はやっぱりおいしい~~。
「海苔で今をのりきろう」。そうしよう!
キッズもみんなロックしていましたよ!
レゲエパンクバンドSiMのTシャツをワンピース代わりに着ていたキュートなフジロッカー、羽希ちゃん(左)と羽唯ちゃん(右)。恐竜好きの羽唯ちゃんに合わせて、お姉ちゃんも恐竜柄マスクでおそろい。かわいすぎて新たなアイコンが出現です!
男性のおそろいマスクも発見。しげさん(左)&ウールさん(右)。ウールさんの今年のテーマカラーがピンクだそうで(だから髪の毛もピンク色)、しげさんもそれに合わせてピンクのマスクにしたのだとか。なんてキュートなふたり!
こちらはファミリーでカラフルマスク。“ハードコアキャンパーズ”のみなさんです。キッズたちは0歳から参戦。柄物、色物のマスクをするのは「たくさん人がいる場所で見つけやすいように」だそう。なるほど~!
ちなみに「小学校では(『鬼滅の刃』の)炭治郎のマスクが多いよ~」とのこと。
登校時も好きなマスクを着けてるんですね。
「あけましておめでとうございます!」。
あ、お久しぶりです! 2018年のフジロックで取材をさせてもらった忍者さんです。
「あの時撮ってもらった写真、一番好きでインスタのアイコンにしてます」。
それはうれしい! でも、そのマスクどうなってるんですか?
なんと今年のフジロックのオフィシャルTシャツをマスクの上から巻いていました。
忍者感そのままに、マスクを2重にしながらロック感も出す。超ナイスアイディア! でも、ちょっと暑そう!
「お察しの通りです」。
ちなみに冒頭の「あけましておめでとうございます!」を解説すると、重度のフジロッカーの中にはフジロックを一年の始まりに設定している人が一定数おり、忍者さんもその一人のようです。また来年の“お正月”も、会えたら会いましょう!
マスク紹介、ラストはやっぱりこの人でしょう! フジロックの人気者、パンダマン! この撮影中にも次々声をかけられまくっていた有名人。
1日目、2日目と姿を見なかったので、3日目にパンダマンを見かけた瞬間、フジロックの“いつもの光景”が蘇った気がしてホッとしました。
見てくださいこのマスク。ふつうのマスク、パンダマスク、フェイスシールドという3重の厳戒態勢です。
3日券を購入したものの、行くかどうかギリギリまで迷い、最終日だけ参加することにしたのだとか。「迷ったけど、やっぱり行かないっていう選択肢はなかったです」。
ありがとう。会えてうれしかった!
感染予防対策をきっちりしながら、創意工夫を凝らしたマスクの数々。コロナ禍でも貫くマイスタイル。
それは、フジロックを最大限楽しもうとする心意気そのものに思えました。
みんな最高にロックでした!
お次は、ロックなロゴサーを紹介します!